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療育手帳B1とB2の違いが一覧表でわかる!手当・割引・支援はどう変わる?判定基準も解説

療育手帳B1とB2の違いが一覧表でわかる!手当・割引・支援はどう変わる?判定基準も解説

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療育手帳は、知的障害のある方がさまざまな支援を受けるための大切な手帳です。しかし、いざ手帳を取得しようとした時や、判定結果を受け取った時に「B1とかB2って何が違うの?」「受けられるサービスに差はあるの?」と疑問に思う親御さんは非常に多いです。

この記事では、最も判定されることが多い「B1」と「B2」の違いを中心に、受けられる支援制度の差や、実際の判定・申請の流れまでをできるだけわかりやすく解説します。

療育手帳の「B1」と「B2」の決定的な違いとは?

療育手帳の等級は、知的障害の程度に応じて分けられています。多くの自治体では「A1(最重度)」「A2(重度)」「B1(中度)」「B2(軽度)」の4段階が使われています。(※自治体により「A・B・C」など呼称が異なる場合があります)

障害の程度とIQの目安(早見表)

B1とB2の主な違いをわかりやすく表にまとめました。

区分 障害の程度 IQの目安 生活・適応の特徴
B1 中度 IQ36〜50 日常生活の一部で介助や見守りが必要。新しい状況への適応が苦手で、継続的な指導や支援を要する。
B2 軽度 IQ51〜75 日常生活の多くは自立可能。ただし、抽象的な思考や複雑な課題、金銭管理などがやや苦手で配慮が必要。

詳しく解説すると…

  • B1(中度):
    言葉での複雑なコミュニケーションが難しい場合があり、社会生活では手厚いサポートが欠かせません。将来の就労や通所にあたっても、継続的な見守りが必要です。
  • B2(軽度):
    一見すると障害があるとは気づかれにくいことも多いです。日常生活はほぼ自立していますが、複雑な判断や臨機応変な対応が苦手な傾向にあります。周囲が工夫して支援すれば、社会参加や一般就労も幅広く可能です。

「療育手帳B1」「療育手帳B2」はそれぞれどのくらい?

「B1と言われたけれど、それって実際どのくらいなの?」——判定を受けたばかりの方がいちばん知りたいのはここだと思います。等級の数字だけではイメージしにくいので、生活の場面に置き換えて整理します。

療育手帳B1(中度)はどのくらい?

B1は中度の知的障害にあたる区分で、IQの目安はおおむね36〜50です。生活面では、次のような状態がひとつの目安になります。

  • 身の回りのこと(着替え・食事・排泄)はできる部分もあるが、声かけや手助けが必要な場面が残る
  • 言葉でのやりとりはできても、抽象的な説明や長い指示の理解が難しい
  • ひとりでの外出や金銭の管理には継続的な見守りが必要
  • 学びの場は、特別支援学校や特別支援学級が選択肢の中心になることが多い

支援制度の面では、特別児童扶養手当の対象になる可能性が高いのがB1の特徴です(実際の認定は診断書の内容による判断で、手帳の等級と一対一で対応するわけではありません)。

療育手帳B2(軽度)はどのくらい?

B2は軽度の知的障害にあたる区分で、IQの目安はおおむね51〜75です。

  • 日常生活のほとんどは自分でできる。見た目では障害があると気づかれないことも多い
  • 読み書き計算や、複雑な判断・臨機応変な対応でつまずきやすい
  • お金の管理、契約、手続きなど大人になってからの場面で支援が必要になりやすい
  • 学びの場は、特別支援学級のほか、通級指導教室を使いながら通常学級という選択肢もある

B2は「軽いから支援が要らない」という意味ではありません。困りごとが見えにくいぶん、周囲の理解が得られにくいという別の難しさがあります。手帳を持っていること自体が、進路や就労の場面で配慮を求める根拠になります。

なお、等級の呼び方は自治体によって異なります。「A・B」の2区分の自治体、「1度〜4度」で表す自治体(東京都の愛の手帳など)もあるため、お住まいの自治体の区分をご確認ください。


B1・B2で「受けられる支援や割引」に違いはある?

結論から言うと、B2でも非常に多くの支援が受けられますが、B1の方が割引率や手当の面で優遇されるケースがあります。

基本的に「どちらも」受けられる支援

  • 障害福祉サービス(放課後等デイサービス、就労支援など)の利用
  • 所得税・住民税の控除(障害者控除による節税)
  • 携帯電話料金の割引(各キャリアのスマイルハート割引など)
  • 障害者雇用枠での就労・転職サポート
  • テーマパークや映画館などのレジャー施設割引

B1の方が「より手厚くなる」ことがある支援の例

等級によって差が出やすい主な制度を、一覧表にまとめました。

制度・割引 B1(中度) B2(軽度)
特別児童扶養手当 1級または2級に該当しやすい 2級に該当する場合と対象外の場合がある
JR・私鉄の運賃割引 第1種扱いが多く、本人+介護者とも半額 第2種扱いが多く、本人のみ・片道100km超のみ半額
有料道路(高速道路)割引 介護者運転でも半額対象になりやすい 本人運転のみ対象など制限あり(自治体・等級区分による)
居宅介護(ヘルパー)等の支給量 多く認められやすい 必要性の説明がより重要になる
税の障害者控除 「特別障害者」に該当する場合あり(控除額大) 「障害者」控除(27万円)
自動車税の減免 対象になる自治体が多い 対象外の自治体が多い

※支援制度や割引の詳細は自治体・交通機関ごとに大きく異なります。必ずお住まいの市区町村の障害福祉窓口で確認してください。

税金の控除や交通機関の割引について詳しくは、こちらの記事でも解説しています。

B1・B2の判定はどうやって決まる?(申請の流れ)

セルフチェックはできる?

「うちの子はB1かな?B2かな?」とネットの簡易テストを探す方もいますが、公的な「自己診断ツール」は存在しません。
正式な判定には、必ず公的機関でのIQ検査(WISCなど)と、専門家による「生活能力・社会適応能力」の総合的なアセスメントが必要です。IQの数値だけで機械的に決まるわけではありません。

申請から手帳交付までの4ステップ

  1. 相談・申請: まずは、お住まいの市区町村の「障害福祉課」などに相談し、申請書をもらいます。
  2. 書類の準備・提出: 指定の申請書、写真、場合によっては医師の診断書などを提出します。
  3. 判定(面談と検査): 児童相談所(18歳未満)または知的障害者更生相談所(18歳以上)へ行き、知能検査や心理士との面談を行います。
  4. 結果通知・交付: 判定結果に基づき等級が決定し、約1〜2ヶ月後に療育手帳が交付されます。

※自治体によって順番や必要書類が異なるため、まずは窓口へ行くのが第一歩です。

また、就学先を考えるときに「B2(軽度)だから特別支援学校は無理では」と心配される方が多いのですが、判定は手帳の等級だけで決まるわけではありません。手帳がなくても入学できるケースもあります。

なお、この判定は一度受けたら終わりではありません。手帳に記載された「次の判定年月」までに再判定(更新)を受ける必要があり、通知が届かない自治体もあります。手続きの流れは次の記事にまとめました。

B1・B2の子の「学び」をどう支える?

B1・B2のお子さんは、「まったく学べない」のではなく、その子のペースと方法なら着実に伸びるのが特徴です。だからこそ、学びの環境選びが重要になります。

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よくある質問

Q. B1かB2かは、IQの数値だけで決まりますか?

いいえ。IQは大きな目安ですが、それだけでは決まりません。食事・着替え・コミュニケーション・危険回避などの「日常生活の適応能力」を含めた総合判定です。IQが境界値でも、生活面の困難が大きければ重い方の等級になることがあります。判定面談では、家庭での困りごとを具体的に伝えることが大切です。

Q. B2(軽度)でも特別児童扶養手当はもらえますか?

もらえる可能性はあります。特別児童扶養手当の等級は手帳の等級とは別の審査で、診断書の内容によってはB2でも2級(月約3.6万円)に認定されるケースがあります。「B2だから無理」と自己判断せず、まず窓口で相談してみてください。詳しくは特別児童扶養手当の解説記事をどうぞ。

Q. B判定でも、20歳から障害基礎年金はもらえますか?

可能性は十分あります。障害基礎年金も手帳とは別の審査で、日常生活でどれだけ支援が必要かが基準です。B判定(中軽度)で2級に認定された例は多くあります。金額や申請方法は障害基礎年金の解説記事にまとめています。20歳が近づいたら、誕生日の2〜3か月前から準備を始めましょう。

Q. 再判定でB2からB1(またはその逆)に変わることはありますか?

あります。療育手帳は数年ごとに再判定があり、成長にともなう適応能力の変化で等級が変わることがあります。等級が変わると受けられる支援も変わるため、再判定の結果通知は必ず内容を確認し、新しい等級で使える制度を窓口で確認し直すのがおすすめです。

Q. B2(軽度)でも療育手帳を取るメリットはありますか?

大いにあります。B2でも障害福祉サービス(放課後等デイサービスなど)の利用、障害者控除による節税、携帯料金やレジャー施設の割引、将来の障害者雇用枠での就労サポートなど、使える制度は多数あります。「軽度だから取っても意味がない」ということはなく、むしろ支援につながる入口として取得する価値は十分あります。

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まとめ:等級にかかわらず、支援をフル活用しよう!

B1とB2には支援内容に多少の差はありますが、どちらの等級であっても「手帳を取得することで、子どもの将来の選択肢が広がる」というメリットに変わりはありません。

「もしかして対象かも…」と悩んでいる場合は、ためらわずに自治体の窓口や通っている保育園・学校に相談してみてくださいね。

※制度・金額に関するご注意
本記事に記載の金額や制度内容は、執筆・更新時点の情報です。金額・条件は年度やお住まいの自治体により異なる場合があります。最新の情報は必ずお住まいの市区町村の窓口や公式サイトでご確認ください。


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「病院で受けたWISCのIQ」と「手帳の判定」が食い違うのは、実はよくあることです。理由はこちらの記事で解説しています。

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